笠木、水切り、雪庇緩和金物・タラップ

エコウェルメッシュとは


従来、基礎型枠等で使用したせき板は、コンクリート硬化後に取り外し焼却処分していたため、森林伐採や二酸化炭素(CO2)の排出などによる環境問題となっています。
“エコウェルメッシュ”は、鉄線でフレームを加工し、専用金網を組み合わせた製品で、従来型枠・在来ラス型枠等の工法とは全く違った発想を基に開発されたコンクリート型枠です。 コンクリートを流した後もそのまま建物の基礎として使えるため、解体する必要がなく、廃材が出ません。 そのため、環境問題に取り組むゼネコン等からの受注も着実に伸びています。 さらに、専用展開システムで各部材の拾い出しを行い工場生産をするので、現場で組み立てるだけの形で納品することができ、短期間での施工が実現、ローコスト化となります。
現在、建設業の人手不足が深刻な問題として浮上しているなか、専門技術を必要としない“エコウェルメッシュ”は、これからの基礎型枠における標準施工方法として評価を受けています。

用途

梁底
梁底
解体が不要なのでコンクリート打設後の型枠脱型が困難な、梁底部分に最適です。

柱
現場加工・型枠脱型不要!在来型枠との併用ができ、取合いも簡単です。

ベース(フーチング)
ベース(フーチング)
現場加工・型枠脱型不要!在来型枠との併用ができ、取合いも簡単です。

基礎一式
基礎一式
拾い出し・パネル加工・現場加工・型枠脱型が不要で、工期短縮・低騒音・廃材ゼロで環境保護にも貢献します。

打継ぎ止め材
打継ぎ止め材
コンクリート打設時の打ち継コンドメ材。加工・補強が簡単で施工効率がUPします。

5つのメリット

拾い出しがいらない パネル加工がいらない 解体がいらない 工期短縮 人工軽減

エコウェルメッシュ工事6つのポイント

1.工場生産

エコウェルメッシュは、基礎伏図をもとに当社専用展開システムにより、クギン割付図(現場施工用)とオーダー表(工場生産用)が作成されます。
オーダー表のデータをもとに、オートメーションの設備によりメッシュパネルが生産され、工場より現場へ直接納入します。
工場生産されるため、現場加工の必要がなく、すぐに作業に取り掛かることができます。
また、オーダーメイドなので無駄が無く、資材置場が少なくすみます。


2.組立簡単

クギンのオーダー表(工場生産用)によりベース、梁、柱、梁底とメッシュパネルが、クギンの工場で生産され、工期に合わせて現場へ納入します。
全て躯体に合わせてメッシュパネルを納入しますので、組立が容易で作業効率がアップします。
クギンの割付図をもとに配置を行い、施工要領書を参照して組み立てます。
専門ラス業者でなくても、短期間で施工を習得可能です。
従来工法に比べ作業中の騒音発生が少なくので、市街地や住宅地などでも近隣の迷惑になりません。


3.解体不要

従来の型枠、またはラス型枠は打設後に解体作業があります。
エコウェルメッシュは撤去しないでそのまま建物の基礎としても使用することができます。
脱型の必要がないため、大幅な工期短縮が可能です。


4.工期短縮

従来と比べ、半分〜3分の2程度の期間での施工が可能です。
従来の型枠は一人当たり10〜15平方m、従来のラス型枠は15〜20平方m、エコウェルメッシュは約30平方mの施工が可能です。
そのため、工期の大幅な短縮が可能となり、従来工法の半分〜3分の2程度で施工できます。


5.廃材ゼロ

施工後、型枠を撤去しないので、廃材が発生しません。
熱帯材を使用する合成型枠では、複数回の使用後(転用後)産業廃棄物として処理されてきました。
エコウェルメッシュでは廃材が発生しない環境にやさしい基礎型枠として、注目を集めています。(使用者廃棄物処理責任にも十分対応)
現場での後片付けは、支保材(単管・サン木等)を撤去するだけで終了し、従来の合成型枠のような、大量の型枠廃材が発生することはありません。


6.耐震基礎

エコウェルメッシュを使用することにより、躯体の外部に新たな鉄筋が追加されます。
これにより、耐震強度は約20%増しになります。
クラック(ひび)が入りにくく、コンクリートの剥落が低減されます。


在来合板型枠、従来のラス型枠との比較

 
在来合板型
エコウェルメッシュ
従来のラス型枠
フォームネットNET型
スーパーネットSPN型
素材
ラワン合板
溶融亜鉛メッキ鋼板及び鋼帯
Z08以上
溶融亜鉛メッキ鋼板及び鋼帯
Z08以上
溶融亜鉛メッキ鋼板及び鋼帯
Z08以上
標準規格(mm)
巾・長さ・厚
600 × 1800 × 12
900 × 1800 × 12
すべてオーダー商品
(工業化工法)
巾・長さ・厚
150〜1000 × 2000 × 0.5
巾・長さ・厚
600〜1000 × 600〜3000 × 0.5
質量
7.8kg/平方メートル
平均5.6kg/平方メートルメッシュ(横補強筋含)
1.78kg/平方メートル
2.78kg/平方メートル
リブ凸部
 
駆体内に向ける
駆体内に向ける
駆体内に向ける
コンクリートの天端位置
合板のマーキング部
横補強筋外枠天端
メッシュのリブ部
ランナー部
施行法
パネルの建込み工法
パネルの建込み工法
横張り工法
縦張り工法
端太間隔
H=1500mm
縦端太450mm
横端太600mm
縦リブ75mm
横端太200〜280mm
(下端部のみ100mm)
縦端太 300mm
横端太 600mm
縦端太 —
横端太 500mm
施行能率
10平方メートル/1人工
30平方メートル/1人工
20平方メートル/1人工
20平方メートル/1人工
施行者
型枠大工
型枠大工、鉄筋工、鳶、バラシ屋等
メッシュ施行業者、型枠大工
メッシュ施行業者、型枠大工
工期
(組立、解体、養生期間)を100%とした場合
合板型枠工法より38%短縮
合板型枠工法より30%短縮
合板型枠工法より30%短縮
転用・せき板
2〜3回転用
1回きりの打ち込みで解体しない
1回きりの打ち込みで解体しない
1回きりの打ち込みで解体しない
転用・端太材
解体後転用
1回きりの打ち込みで解体しない
解体後転用
解体後転用
打設時の注意点
ジャンカ等の発生
ノロ漏れ対策
ノロ漏れ対策
ノロ漏れ対策
コンクリート面の処理
打ち放しコンクリートかモルタル
モルタル塗り又は合板型枠と併用
モルタル塗り又は合板型枠と併用
モルタル塗り又は合板型枠と併用
価格構成
労務も材料も高い
材料が高く、労務が安い
材料が安く、労務が高い
材料が安く、労務が高い
廃材
合板・桟木
1回きりの打ち込みで廃材ゼロ
1回きりの打ち込みで廃材が少ない
1回きりの打ち込みで廃材が少ない
騒音
組立、解体、釘仕舞時
作業時の騒音はほとんどない
作業時の騒音はほとんどない
作業時の騒音はほとんどない
森林資源
熱帯雨林保護対策
金属材料のため、特になし
金属材料のため、特になし
金属材料のため、特になし